とアイヌ文化を学べる施設の紹介
この記事は
・ゴールデンカムイをまだ読んでいない
・出来るだけネタバレせずに概要を知りたい
そんな方に向けて書いています
●アイヌ文化との出会い
「ヒンナ、ヒンナ」
食事をする時、最近はこのフレーズが頭の中でリフレインする。
これはアイヌ語で感謝の意味があり、「ゴールデンカムイ」の中では
〈いただきます〉の様な意味で使われるフレーズである。
わたしは北海道出身だが、このアイヌ語を知ったのはこの作品からだった。
アイヌについての知識も北海道民だからといって特段豊富なわけでは無い、
独特な柄の民族衣装だなというくらいの印象だった。
それがなぜ食事のたびにアイヌ語を思い出す、なんなら口走っているのかと言うと
「ゴールデンカムイ」と出会ったからだ。
ゴールデンカムイの概要
ゴールデンカムイとは明治末期の北海道、樺太を舞台にしたマンガである。
大きな主題としてはアイヌが隠した金塊をめぐるサバイバルマンガだ。
マンガは完結していてラストまで一気に読めるマンガです。
主題からしてシリアスな内容と思うだろうが、なかなかコミカル要素も多いのが魅力である。
それを可能にしているのがキャラクターのキャラの濃さだろう。
特に主要なキャラクターであるアイヌの少女と元陸軍兵の男の会話は
どこかツッコミどころ満載で癒される。
料理のシーンではチタタプ、チタタプと言いながら色々なお肉をミンチ状にする所が良く出てくるので料理の前にアニメをみてしまうとわたしもお肉を切る時チタタプ、チタタプと思いながら切ってしまうくらいだ。アニメでは食事のシーンがとてもよく出てくる。その描き方も魅力的である。
美味しそうで、いつも温かな雰囲気があり癒される。
アイヌには味噌の文化がない事も驚いた。アイヌの少女が味噌を見た時にオソマ(名言は避けるがアイヌ語でいわゆる汚いもの)だと勘違いしていた時の引いている表情は少女からはかけ離れた独特な表情だ。その後の食事シーンで味噌が出てくる時には味噌についてオソマだと少女は毎回いじっている。
歴史好きな人ならもう一つ楽しめる要素がある、新撰組のある人物達が実は生存していたという設定で、この金塊サバイバルに参戦している。北海道、函館と言ったフレーズから、察しのいい人は誰だかわかるだろ。
ゴールデンカムイの概要はここまでです。
アイヌ文化についても興味が出てきた方は引き続きどうぞ!
アイヌ文化への招待状
ゴールデンカムイによってアイヌの文化に興味が出たわたしは
アイヌ文化を語り継ぐ人が減り文化存続の危機である事も知った。
それと同時に文化の復興、発展の為に北海道である施設が誕生したのを知った。
その名前は『ウポポイ』
ウポポイは愛称で正式名称は民族共生象徴空間だそうだ、
わたし的にはウポポイの方がキャラクターみたいな名前でいいなと思う。
ついでに言うとこの施設のキャラクターである「トゥレッポん」もなかなかゆるくていい、
性別不明な見た目で得体の知れない物を持っている。
公式サイトでの紹介にはきちんとアイヌに由来したものだと紹介されているのでゆるキャラ好きは調べてみるといいと思う。そして、どうやら女の子らしい。ただどんなイントネーションで名前を呼ぶのが正解なのかは検討もつかない。
ウポポイはアイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」を意味する。
施設には博物館、公園、レストランなどがあり、
博物館ではアイヌ語や固有の文化、工芸、刺繍などが紹介されている。
大泉洋が所属している北海道を代表する演劇集団のチームナックスも
公式サイトに「TRY! UPOPOY with TEAM NACS」としてアイヌ文化に触れている動画がアップられている。ナックス好きの方も楽しみながら学べるだろう。
そうだ!北海道へ行こう
北海道の大自然を感じながら読むゴールデンカムイはまた格別でしょうw
ウポポイの紹介文にこうある。
『我が国が将来に向けて、先住民族の尊厳を尊重し差別のない多様で豊かな文化を持つ活力ある社会を築いていくための象徴として整備するものです。』
それまではウポポイの公式サイトでチームナックスに笑わせてもらい、
ゴールデンカムイでハラハラ、ドキドキさせてもらおう。
皆さんがアイヌ文化に興味を持ってもらえたら幸いです。
「ヒンナ、ヒンナ」